「私はピンクの服も着たいし男性も好きなダメ・フェミニスト」
TEDで行ったインパクトあるプレゼンテーションが、日本でも広く紹介されたロクサーヌ・ゲイのエッセイ集『バッド・フェミニスト』がついに日本でも刊行されました! アメリカにおける映画やテレビドラマや音楽などのポップカルチャー、社会問題、性差別と人種差別、貧困など幅広いテーマを題材にした批評と、ロクサーヌのパーソナルな体験が混じり合ったこのエッセイ。
アメリカの文化的背景を知ると、さらに深く読み進めることができるのではないでしょうか。みんなで学んで、みんなで語り合ってみませんか?
今回のリーディングトークでは、ゲストに、『バッド・フェミニスト』翻訳者、野中モモさんをお招きします。
『バッド・フェミニスト』を翻訳するまでの経緯や、ロクサーヌ・ゲイはどのような人物なのか、野中さん自身がフェミニズムに出会ったきっかけ、カルチャーシーンでの女性の表現や立場についてのアメリカと日本の比較を詳しくお話いただきます。
フェミニズムやフェミニストに対して、「こうであらねばならない」と貼られるレッテルや過度な期待は、社会に根強くあります。ひょっとしたら、ときには、自分自身の中にも。 しかし『バッド・フェミニスト』冒頭で著者はこう言います。
「フェミニズムが完璧でないのだとしたら、それが人々による運動だからであって、人々にはどうしたって欠陥があるのです」。
矛盾を否定するのではなく完璧ではない自分や他人を受け入れ、分断を乗り越えることを目指す『バッド・フェミニスト』は、わたしたちが連帯し、力をつけることを応援してくれます。 この書籍を読み解くなかで、断絶を乗り越え「わたし」と「社会」がどのように繋がっていけるのか、考えていければと思っています。
読んでから参加されると理解がより深まりますが、これから読むという方にも書籍のとっかかりになる内容になっていますので、ぜひご気軽にご参加ください! イベント当日は、会場で『バッド・フェミニスト』の販売も行います。
【ワークショップ開催概要】 【開催日時】 2017年3月17日(金) 19:00~21:00 【参加費】 500円 【開催場所】 ラブピースクラブショールーム 東京都文京区本郷7-2-2 2階 【
【野中モモさんプロフィール】
1973年東京生まれ。訳書に『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS)、ダナ・ボイド『つながりっぱなしの日常を生きる ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの』(草思社)、アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)など。著書『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房)。
ロクサーヌ・ゲイがTEDでスピーチした時の様子です。
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