開催日:2018.05.25
私たちの身の回りにはポルノが溢れています。あからさまなセックス表現だけでなく、電車の中の中吊り広告での女性のグラビアや、セックスを喚起させる広告文など。日本で生きるということは、そのような「環境」に慣らされているということかもしれません。
ポルノについて、どのように考えていけばいいだろう。これは表現の自由で守られるべきものなのか、そこで働く女性たちの主体性を尊重すれば否定することはできないのではないか、それでも何かモヤモヤするものがある。そんなことを丁寧に考えながら、今、ポルノの世界で何が起きているかを一緒に考えるワークショップです。
講師は、AV出演強要の被害者たちに真摯に向き合ってきたポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)理事の金尻カズナさんです。デジタル性暴力とは、ネットの世界のなかで巻き込まれる性暴力や、リベンジポルノや、性的な広告など、デジタルを介した性暴力表現・行為を指します。AVだけの話しに留まらず、そもそもなぜこの社会は男性のための性的な表現物やサービスが、こんなに多いのか、ここまで日常的な環境にあるのかなど、ポルノ問題についてずっと関わってきた金尻さんに今、私たちが向き合うデジタル性暴力についてお話を伺いましょう。
金尻カズナさんプロフィール
PAPS(ポルノ被害と性暴力を考える会)の相談支援チーフマネージャー。
もともとはITエンジニア。2004年からポルノや売買春の深刻さを社会に訴え、ポルノ被害をなくすための活動を始める。
現在は、AV出演や性風俗産業で困った問題に直面された方への相談支援、リベンジポルノ・子どもポルノの被害相談支援など「デジタル性暴力」の相談支援を行っている。
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